保育と教育のこれから-塩原祥暁

現場から見た保育や教育の現状、子どもの姿、親の育児不安・・・ そしてこれからの 保育と教育の在り方について書いていきたいと思います

2014年01月

学校公開

先日、大学の先生の紹介で勉強会に参加しそこでお会いした校長先生に学校公開の案内をいただきました。中学校です。卒業してからなかなか行く機会がないですし、幼児、小学生、専門学校生には日頃から接していますが、高校生や中学生には接点がないので、行ってきました。

今の中学校はパソコンの授業もあるようです。また、パワーポイントの作成や、キャリア教育の一環のものなど自分の中学生の時にはやったことがないようなものもありました。
幼児だけではなく、その後にどのような教育を受けどのような力が求められるのか・・・。教育は積み重ねだと改めて思いました。

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一歩立ち止まって

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突き進む時間もいい。がむしゃらにやる時間もいい。今までは毎日に追われ自分がやらなきゃ代わりがいない環境です。
これはこれで充実しています。

でも本当は一歩立ち止まって毎日の点検もしなくてはならないのかなと。見えなかったものが見えた時に新たな視点が生まれ、新たな視点は新しいチャンスが巡ります。
それに挑戦し乗り越えた時はやった者でしか味わうことのできない達成感、充実感があります。そしてこの感覚を知っているか知らないかで深みができるような気がします。

ならばやらないよりやったほうがいい。

自問自答の連続です。

抵抗力

集団感染でノロウイルスの脅威が連日報道されています。自覚症状が無い場合もあるとのことで、そうであれば厄介なものです。

ノロウイルスっていうものが流行り出したり報道されたりしてきたのはここ数年でしょうか?食中毒というくくりになっていたのかもしれません。

それと同時に抗菌社会になって子どもの抵抗力のなさが私は危険だと思っています。社会の大気汚染をはじめ昔と変ってきたとはいえ、きれいな環境に守られています。

夏に行わせてもらった泥あそびは最高の経験でした。全身泥まみれなんだか身体の抵抗力が増した気がします。
以下私が以前に調べたものです。


泥遊びをすることでやる気が上がる。しかし、脳内物質のセロトニンが低下すると鬱になりやすい。
泥の特殊な細菌はセロトニン分泌を促す。

 

こんなことがあるようです。免疫をつける最高の手段であることも忘れてはなりません。DSC_0160

声をかけにくくなった社会

先日新聞に載っていた記事です。

小学生の女児が夜一人泣いて道を歩いていたそうです。発見した男性は声を掛けようとしましたが、不審者扱いされてはと思い警察に連絡を入れます。最寄の交番まで連れて来るように依頼されたが、誤認逮捕やトラブルに巻き込まれるリスクを考え警察官がその場に来るように促してその場を立ち去ったと言う内容です。

子ども達のコミュニケーション不足はこのようなことも原因ではないかと思います。「知らない人」=不審者。では子どもは自分の知っている限られた人としか話す事ができません。これではこの社会から親切という言葉もなくなってしまいます。
 今はチョッとでも話しかけるものなら不審者です。「安全教育」をする以上必ず「危険」が隣り合わせにあることを伝えなければなりません。だから、子ども達は何が安全で何が危険か「判断力」に欠けます。

 社会や地域が子どもに関心をもつということは言われ続けていますが、地域で見守るということは本腰を入れなくてはならないと思います。DSC_0192

外の世界に目を向ける

大学のゼミの先生の紹介で本日は勉強会に参加してきました。
福岡や富山、北海道からも起こしになっている方がいてびっくりしました。職種も多岐にわたり、話を聞いていてすごく面白かったです。というのは様々な職種の視点で語られていて久々に自分の中でヒットしました。それと同時に自分が最近は狭い世界で仕事をしていることに気付きました。専門性を伸ばす追求するにも、外の世界にも目をむけるということが大事かなと思います。なんだか恥ずかしくなりました。幼稚園や保育園に行くと理事長や園長先生とお話をする機会を多くいただきます。保護者と接することで悩みやご相談を受けます。

だからこそこいうった勉強会に出向き研鑽を積むことは今年のテーマです。自分の仕事の在り方を見直すきっかけになりました。まだまだ勉強することがたくさんあります。自分の時間とやはり「今」を大切にしたいです。

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おりがみって楽しいね

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今日は1枚のおりがみを切って四角や三角、長四角を作る活動です。私の指示した形を子ども達はあーだこーだ言いながらお友達と相談しています。全部で3パターン作りました。間違ってしまい違う形に切ってしまいべそをかいている子もいます。でも今日は代わりの折り紙は渡しませんでした。子ども達はモノを大切にするということがすごく薄れています。これは社会が便利になりすぎたから。無くせばすぐ買い与えられ、壊せば新しいものがすぐ手に入り・・・。だから教材を大事にしないときは容赦なく叱ります。

あなたのものではないと。教材は毎年子ども達が使います。劣化したものは別として乱暴に使って壊したときは私は厳しいです。

今回の折り紙の課題も代わりが無いときもあるという経験です。意地悪ではありません。

保育者のキーワードに「楽しく」という言葉があります。でもこの「楽しく」ってだだ優しくしたり、笑顔でいたりすることではありません。特に勘違いしてはいけないのは「楽しい」と「ふざける」ことです。

終わり間近になったとき、4歳児の男の子が「おりがみってたのしいね」とポツリ。高価なものをではなく身近にあるものを有効に使ってこそです。子どもはやり方、接し方次第でどんなことでも楽しめる「プロ」です。

当たりさわりなく

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昨日は多くの場所で成人式が行われました。もう、10年以上前の出来事になってしまいました。トホホ…。
どんな大人になりたいか…
最近はゆとり世代、さとり世代と言われ、学生に接している者としてしっかり、大人が向き合えば決してさきさんなことありません。

今の若いものは…こんなこと言っていてはいけないのかなとも思います。社会に目を向けたとき、希望が持てないと思う若者はすくなからずいるでしょう。

若さってそれだけで武器です。この社会に流され無難に生きることはしてほしくないと思っています。
若者には若者なりに生き苦しさがあるのもよくわかりました。
大いに夢を語って社会を創っていきましょう。
あなたの人生です。

やってあげる保育からやらせてみる保育へ

年が明けていよいよ指導も始まりました。今年度のまとめの時期となります。しかし、こどもの成長は今までの積み重ねや積み上げてきたものを固めていく時期でもあります。成長や学びは連続性です。

昨日指導に行った保育園では、たまたま、避難訓練の場面を見学しました。サイレンが鳴ると同時に賑やかだった声が一瞬にしてシーンとなり、みんな放送をしっかり聞いています。

2歳児の子はおともだちが話そうとすると「シーッ」とやっていたそうです。これが積み重ねです。幼児はその場だけでは何も身につかないのです。

1回やって身につくなら大人の世界でも、こんなに楽なことはありません。

どうしてアスリートは毎日トレーニングや練習をするのか。それと一緒です。毎日の積み重ねがいかに重要かということです。

保育の現場はどこもかしこも大変です。時間に追われつい必要以上に手を掛けすぎてしまいます。ある園では5歳児の子どもが話に夢中でなかなか食事が進まないからといって先生が食べさせてあげていた場面を見ました。私はえっ?あと少しで小学生になるのに・・・。と思いました。恐らく私だったら、もう食べなくていいの一喝でおしまいにしたでしょう。

時代が変化してきている中で子どもの成長を考えたときに実は「保育」という言葉が邪魔をしていると感じる場面が多くあります。あそび保育・自由保育を否定はしません。どちらも必要だからです。しかし小学校を考えたときに目的やねらいのあるあそび保育・自由保育であってほしいと思います。

もっと子どもにやらせてみましょう。意外とできることが多いDSC_0147

学び合い

幼児期に集団で学び合いをした子は小学校入学後にどのような力を発揮するのだろうか?

学び合いの前提は他者との違いや自分と同じところがあるという気付きが必要です。
と言うことは、聞く、話す力が必要です。
「わからない」と言える環境で子どもはお互いに教え合います。
幼児に多いのはいつもはよく理解している子が必ずしもいつもできるとは限らないことです。いつも苦戦している子ができたとき、一気に優劣が縮まります。あそびでリーダー格の子が学習ではそうはいきません。
だから、幼児期にある根拠のない自信を学び合いは有効な手段となります。
わかった子が教えることで、その子は更に理解します。わからない子が教わることで、子どもはあっ!そうかとなります。
子どもが子どもの言葉で教えている姿は私たちにヒントを与えてくれます。

こういう伝え方をすればいいのかぁ…。

やっぱり子どもは天才です。

今年は広めたい

自分のやっている仕事に誇りと責任をもつ・・・。果たして社会ではどのくらい自分の好きなことを仕事としてお金を得ているのでしょう。
そう考えると自分は幸せだなと思います。

先日の朝日新聞では教育格差が一面に載っていました。今こそ自分達の出番だと本気で思いました。教育には機会均等があってしかるべきです。

収入の高い方が良い教育を受けさせられる。収入の低い方が受けたくても断念せざるを得ない。そうであっては格差は広がるばかりです。体操、英語、ピアノ習い事はいくらでもあります。その選択肢の一つになりたい。

勉強は小学校に行ってからで・・・。どうせうちの子は・・・などと諦めてはいけません。こどもは学びたがっています。
興味、ひきつけてあげられるかどうかです。勉強は自分が大人になってみて出来ないより出来たほうがいいです。選択肢はないよりあったほうがいいです。

幼稚園や保育園に出向いていく教室を運営しています。実は幼児期からその格差が広がりつつあります。絶対納得させられる学びがここにあります。

お問い合わせなど喜んで対応させていただきます。
http://www.chikyumaru.com/

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About
塩原祥暁
1981年7月18日生まれ

国立小学校受験向けの幼児教室を都内で開く。保育士を目指す学生たちにも教鞭を執る。
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