保育と教育のこれから-塩原祥暁

現場から見た保育や教育の現状、子どもの姿、親の育児不安・・・ そしてこれからの 保育と教育の在り方について書いていきたいと思います

園内研修

21日第4回目の園内研修を行いました。これが最後の回です。
第一回目は自分自身を知ろう
第二回目は自分の価値観を知ろう
第三回目は他者との関わりかたを知ろう。個性とは。
そして、4回目のテーマは事例検討と自分を多角的に知るというテーマです。

今回の研修のテーマは一貫して自分に向き合うということでした。今回は自分の苦手なことをカミングアウトして、そのためにどう関わってほしいかを一人ひとり発表しあいました。
一回目は4月に行ったのですがその時よりも職員のコミュニケーション力が更に深まりました。思いを言葉にする。とにかく、話し合うことを毎回してきました。
職員の感想では毎回楽しみにしていたということ。自分に向き合うことはなかなかなかったので良いきっかけになった。など、感想を読んで少しはお役に立てたかなとホッとしました。そして、伝える立場になって自分自身がとても勉強した一年でした。伝える立場だからこそ言葉に責任をもつ。だからこそ、勉強する。このサイクルは絶対に必要だと思っています。DSC_1347

小学校受験

小学校受験と聞くと世間のイメージは恐らく皆さん一緒のイメージではないでしょうか。
お受験
幼児教室必須
紺色の服
厳しい

テレビのイメージとは恐ろしいものです。私も仕事上子どもたちに指導していますが、思い描いていたものとは遥かに違いました。
それは、学校が出題する内容を見ていると、世間のイメージとのギャップをものすごく感じます。

前置きが長くなりましたが、今回はその話ではありません。小学校受験が終わると必ず、子どもを少しゆっくりさせたいとか、子どもが勉強はもういいと言ってる。子どもが…

子どもを理由にしてやめる方がいます。辞めるなということではなく、子どもは本来学びたがっている生き物です。保護者がそう言ってくる子どもに限って授業中ものすごく楽しんでいます。

これから、学習が始まるのに嫌いにさせてどうするのか。疲れたら勉強はしなくていいのか…冷静に考えると理由としてなってないわけです。

例えば試験には結果がありますので、落ちた場合、子どもが頑張ったのにそれを認めないで親が悲しい顔ばかりしていたらその子は勉強嫌いになって当然です。

やっぱり誰が何を言おうと家庭での役割が極めて育ちには大きいことを痛感しています。
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時間軸

社会の多様化により私たちの時間に対する感じかたや、時間のつかい方が変わってきています。
特に社会では採算性、効率性が求められ、宅配に関しては60分以内に配送や、翌日には届いてしまう時代です。子育てに関して言えば「はやくしなさい」がどうしても口癖になってしまうことも珍しくありません。
大人が社会で感じている時間の感覚は
、子どもには感じられない難しさがあります。
大人の私たちも幼少期はもっと時間にゆとりはなかったでしょうか。

料理も時短、掃除も時短何でも早ければいいのは時間の感覚や使い方の弊害のような気がするのです。ゆっくり、じっくりすることで新たな発見ができるかもしれませんね。[画像:e361b101-s.jpg]

思いを言葉にする

昨今のこどもたちに特に感じることは「言葉の大切さ」です。言葉のやり取りの希薄さと言えばよろしいでしょうか。
言葉の持つ重みや強さ、言葉に支えられるということは大人になるにつれて誰もが感じる経験があると思います。また、言葉の持つ残酷さもあります。
幼児期のこどもたちは、言語の学習が一番苦手としています。(これは年々の度合いが増しているように感じます)話す、伝える、聴くはコミュニケーションの中心です。
何かを見て感じたことを言葉で表現する。自分で取り組んだことを言葉にして発表する。先生や友達の話に耳を傾ける。この生活習慣が備わっている子は理解する力があります。
言霊と言われるように言葉には気持ちを込めることができます。そうした言葉を大切にする習慣を身に付けたいですね。[画像:5a076d47-s.jpg]

一人の人間として

先日、東京にある認証保育所の施設に見学にいきました。
私の中では認証保育所のイメージはできていました。今までも目にすることがありましたし、だいたいどこの施設も同じだからです。
ところが、園につくと平屋建てで雑木林のような小さな庭があり、良い意味で衝撃を受けました。

これから、お散歩にいくところだったようで、私たちの見学者を見るとこどもたちはじーっと、見ていました。
そうです。どの子も人にものすごく興味を示しています。このような姿はなかなか見られません。
ある子は「あっ!一人だけ男がいる!」と言ってニコニコです。

中に入ろうとしたときには、中から数人の年長児がお出迎えしてくれました。そのやりとりを目の当たりにして、この園はただものではないぞと感じました。

多くの園では来園者とすれ違う時には先生が「お客さんが通るから端によって」とか「ほら、お客さんが通れないから」などと先生たちの声が必ずありますが、このときは一人の男の子が「お客さんが通れないからみんなどいてあげて」と言ってました。彼らにはとってはここが生活する場として身体に染み込んでいるようです。部屋はいくつかに別れているものの工作場、おもちゃのコーナー、絵本が置いてあるコーナー、大工道具が置いてあるコーナーなどもあります。そこで一人の子は工作コーナーで紙をハサミで切り一人で何か作っていました。恐らく多くの園では一人ではさみを使って危ないと言うでしょう。大工道具のコーナーには釘や木材、ドライバーなんでもあります。

こういった中で育つ子には責任が身に付くだろうなと思います。失敗も成功も自分の責任です。これこそが自主性です。

久しぶりに刺激を受けました。

また、余談ですが保育園を経営まではいきませんが、来年の新設される保育園の運営に関わらせていただくことになりそうです。園名はどろんこの森です。園長先生の考えかたと私の考えかたに共通するところが多く今後盛り上げていきたいと思います。[画像:c6f50f39-s.jpg]

まなび続けること

昨日、第6回目の保育のまなび(研修)を行いました。お越しいただいた皆様ありがとうございました。この研修会も始めてから、三年目です。一番最初は友人の力もお借りして、品川区の共有スペースが最初でした。やってみようとは思っていたもののこうして続くとは想像もしていませんでした。二回目三回目とまた新たな方やお世話になっている保育園のお力もいただき、こうして続けられています。そして、昨日。少数ながら和気あいあいとした雰囲気。みんなそれぞれの悩みを抱えながら集まってきます。その悩みも他の園の先生方との交流を通して少しずつ気持ちのゆとりができたように思います。
参加された先生方が職場に戻ったとき、学んだことを活かしてほしいのですがそうもいかない現実もあります。一人で変えていくのはやはり難しいわけです。そこには仲間が必要となります。行かされた研修ではなく、自ら参加してみるという気持ちは改めて大事だと感じました。批判は簡単ですが、し続ける、実行したという事実には敵いません。[画像:6f081cf5-s.jpg]
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子どもの言うこと

ここ数日保護者からの問い合わせが多くありました。内容の多くは子育てに関すること。悩みは次から次とやってきます。心配事もなくなることはありません。ひとつ解決したらまた次の心配事がやってきます。

そして、気になる相談が増えています。「うちの子、できないことや間違うと泣いて、もうやらないと、すぐ言うんです。だから、どうしたらいいか…。」

褒めて育てられた弊害でしょうか。核家族化でちやほやされている環境なのでしょうか。

その解決策を尋ねて来られる方がとても増えました。

失敗の経験をしましょう。失敗しないとできたときの達成感は味わえません。失敗させないようにしてさしまうから、いざできないことがあると、投げ出してしまうのです。image

二歳児の約4割がスマホを利用

今朝こんな特集をしていました。
電車移動の際、泣き出したとき、利用理由は様々なようです。
確かによく見ます。子どもにスマホを与えている姿。静かになるから、便利ツールなのでしょう。
しかし、便利ということは必ず失うものがあります。私たちの生活には自動化してしまったものが数多くあり、指先を使う経験が減ってしまいました。その結果、不器用というこどもたちが増えました。
袋を開けられない子

ビニール袋のようにペタとくっついた袋が開けられなくてイライラする子

輪ゴムで物を止めることができない

など。要はバランスです。
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大丈夫?

先日、ファミリーレストランである光景を目にしました。家族でご飯を食べに来ていました。5歳くらいの男の子がイスの前脚を浮かせて後ろに重心を置いてカタカタ遊んでいました。
私はそろそろ親が何か言わないと後ろに倒れるのでは…と思っていました。すると、後ろにひっくり返りました。幸い頭を打つようなことはありませんでしたが、お母さんの対応になんとなく、それは違うよなと思ってしまったのです。

そんな座り方をしているから、ひっくり返ったんだよ!くらい言ってほしかったのですが、「大丈夫、大丈夫?どこかいたいところない?」など、すぐに抱き抱えて言葉を掛けていました。

なんでそうなったのか、むしろ、そうなる前に防げたことだと思うのでした。
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教育が好きですか?子どもが好きですか?

先日、日頃からお世話になっている方に突然、「先生は教育が好きなんですか?それとも子どもが好きなんですか?」と聞かれました。思ってもいなかった質問に私は久々に答に迷いました。子どもに携わる仕事をしていると、子どもが好きだからという理由は多く聞かれます。そして今までは子どもが好きだからという理由にしていた自分もいるのですが、改めて尋ねられると、本当にそのような理由なのか…と考えてしまう自分もいました。

誤解しないでほしいのですが、私は子どもが好きだからという理由ではないようにそのときに思ったのです。
こどもたちにいろいろな経験や体験のできる、問いかけや、場所を作ることが好きなのだと。そして、それは心を育てたいというブレない思いが根本にあります。ということは、私は教育が好きで、その環境を追求していった先に子どもがいたということになります。

久しぶりにハツとする質問に自分自身を見直すきっかけになりました。

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About
塩原祥暁
1981年7月18日生まれ

国立小学校受験向けの幼児教室を都内で開く。保育士を目指す学生たちにも教鞭を執る。
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